本を通して「旅」に出る。ビート・ジェネレーション、カウンターカルチャーを中心とした古書店です。
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店長日記
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古書組合に入ろうか・・・
2008年08月21日
雷と大雨の中に家に辿りつくと、部屋に本が数冊届いておりました。

その中の一冊は、久しぶりに新刊で買った写真集です。
「The Amaricans」で有名なロバート・フランクの全書籍復刻プロジェクトの一冊、「PERU」です。この「PERU」1949年に彼が母親に送った手作業の写真集を元に復刻されたものだそうです。

収録されている何点かのイメージは代表作として知られていますが、全イメージを見た人は数人しかいないという貴重な写真集を忠実に復刻しているだけではなく、3,500円という嬉しい価格設定で即購入しました。


最近、古書組合に加盟しようかと悩んでおります。加盟費は高額ですが、一個人がそれでこそブックオフから神保町まで廻っても「見れる」本の数が圧倒的に少ないのが事実です。
古書に関わった仕事でこれから生計を立てて、自分の志を形にするための一歩として加盟するのも必要ではないかと考えております。

新しいお客様との出会いもあるだろうし・・・
久しぶりの更新
2008年08月16日
店長日記の存在を忘れ、一ヶ月も更新せずにほったらかしにしておりました。
その間に北京オリンピックは開幕し、反町JAPANは敗退し・・・

先日、新刊で「ケルアックに学べ」という本を発見し、購入しました。
「オン・ザ・ロード」から読みとる、自己啓発本といった内容ですが、とても面白くスラスラ頭に入ってくる本でした。「オン・ザ・ロード」を読んでいると、それぞれのシーンが頭に思い浮かんできます。どちらかと言えば、「旅」啓発本のような気もします。

出版元である、P・ヴァインブックスは、なかなか面白い本を出版しています。少し前には、「ビート」視点から巡るニューヨーク案内であったり、ブラック・パンサー党のヴィジュアル面を担当していたエモリー・ダグラスの作品集を5,000部限定で出版していました。
ケルアックの未邦訳小説も是非、出版していただけると嬉しいものです。

さて、8月もたんたんと海外からも本を仕入れていきます。
お探しの本など御座いましたら是非ご連絡下さい。

最近在庫管理しています。
2008年06月20日
ようやく梅雨らしい天気に。この時期は雨も多く、外での古本市が少なくまとめて本を物色する機会が少ないのが残念。
雨が好きな自分にとっては、嬉しい季節でもあるのですが・・・雨が降ってきた時の匂いが好きでした。幼い頃は、当然の夕立の時、雨の匂いを反射するアスファルトに鼻を近づけクンクン嗅いでいました(笑)今はしません。できません。


先日、雑誌Free&Easyのバックナンバーを大量にお客様から買い取らせていただきました。なんとかホームページも更新しました。


話を変わり、先日当店の印鑑を製作しました。今まで、購入していただけたお客様の領収書にはお店の印鑑がなかったのです。値段やサイズを検討したところ、横文字は厳しく漢字で「胡桃書店」で製作しました。胡桃書店→Walnut Books・・・完成してから気づく・・・ダサいかも。
アレイダ・ゲバラさんの講演会。
2008年05月17日
本日、明治大学で行われたアレイダ・ゲバラさんの講演会に行ってきました。
アレイダさんは名前の通り、エルネスト・チェ・ゲバラの娘で、父親と同じく医者でもあります。親善大使として、世界各国を精力的に活動し、キューバのみならず、ラテン・アメリカ諸国、アフリカ諸国の第三世界を医療を通して支えている人物でもあります。

キューバ医療はマイケル・ムーアのドキュメンタリー映画「シッコ」で、紹介されたこともあり日本でも認識されていますが、まだまだ一般的に広くは知られてはいないと思います。
公演の内容としては、革命前の医療体制の酷さから、痛烈なアメリカ政府の批判まで。身振り手振りを交えスピーチする姿を見て、彼女の父親であるチェ・ゲバラの姿をイメージさせるものがありました。最大のテロリスト国アメリカから現在も受け続ける経済封鎖の中、キューバがいかにして教育、医療を無料として国政を実施したかなどでした。

「人間の命は商売に出来るものではない。人の痛みを利用してはいけないのです。全ての人に対して無料の教育と医療を。」と強く語っていました。
20歳で医者として、内戦中のニカラグア、アルジェリアに向かい医療活動し、悲惨な体験を目にしてきた彼女だからこそ、その言葉は強く心にひっかかりました。
チェ・ゲバラの娘としてではなく一人の人間、アレイダ・ゲバラとして魅力があり尊敬出来る人物でした。


それでも、彼女の行動力はどこか、父親譲りなんではないかと思ってしまいます(笑)
ゲバラの逸話も彼女から聞けて、ますますゲバラという人物が僕の中で大きくなった一日でした。


さてさて、公演後の場所が神保町だったため古書店を2時間ほどウロウロしてきました。
あまり時間も無かったのですが、カルロス・カスタネダ「呪術/ドン・ファンの教え」の初版本、坂口安吾「信長」の初版本など購入しました。カスタネダは、近日更新いたします。
安吾の「信長」は、自分用に・・・・

長々と日記を書いてしまいましたが、当店では現在高価買取中です。
嬉しいことに最近商品が売れ、品切れになるジャンルが多くなってきました。ゲバラ関連、ビート、カウンター・カルチャーだけではなく、買取可能な全てのジャンルで高価買取いたします。
宇宙船地球号
2008年05月04日
60年代後半に、ヒッピー達の対抗文化のバイブル的な1冊であった「Whole Earth Catalog」を入荷しました。
地球をひとつの生命体「ガイア」というコンセプトと、宇宙に浮かぶひとつの船「宇宙船地球号」という思想に基づいて編集されたカタログ誌です。
しかし、ただのカタログ雑誌とは異なり、新しいライフスタイルを提案するという画期的なもので、自給自足の生活、エコロジー、精神世界、インターネットの概念(Access to Tools)を早くも取り入れていました。また、最新の情報を取り入れられるように何度も最新版を発刊しアップデートを繰り返しています。

初代編集長であったスチュワート・ブランドは、「カッコーの巣の上で」の著者であったケン・キージー、「路上」のディーンのモデルになったニール・キャサディー、サイケデリックの父であったティモシー・リアリーらと共にLSDをばらまきながらアメリカを放浪しました。

また最近では、アップル社の最高責任者であるスティーブ・ジョブスはスピーチで「Whole Earth Catlog」について語るなど、数多くの人物がこのカタログ誌により影響を受けてきました。

インターネットの普及により必要以上の情報が日々、更新され、溢れかえっています。それにより現代は人が生活し、日々を豊かにするであろう正しく、最低限の情報を得ることが逆に困難になっているのが現状だと思います。
「Whole Earth Catalog」の第1号が出版されてから、四半世紀の時が過ぎ、世界情勢、人々の生活自体も変化してきていることも事実です・・・
しかしながら、この本の持つ可能性は現代でも決して色褪せることはありません。僕たちは「宇宙船地球号」の一人の乗船員なのです。

本物の情報を得て世界へと繋がることを一人ひとりが体感し、意識を共有できる「Whole Earth Catalog」こそ、悩める現代社会を変えるためのマニフェストではないでしょうか?


「Whole Earth Catalog」も定期的に入荷したいと思いますので、お探しの方は是非お問合せ下さい。
アルバート・ホフマン
2008年05月01日
先月29日に、スイス人科学者のアルバート・ホフマン氏が亡くなりました。
アルバート・ホフマンはLSDの発明者として有名でした。1938年にLSDの合成に成功すると、当初はLSDを精神治療薬として利用することを考えたが、強い幻覚作用のために断念しました。しかし、60年代になったから、当時ハーバード大学の教授だったティモシー・リアリーがLSDの幻覚作用に再注目し、好評すると合法的な幻覚剤としてヒッピー、フラワーチルドレン達の間で大流行しました。

現在ではほとんどの国で非合法ですが、LSD、シロシビン、メスカリン等を含む一連のサイケデリクスと呼ばれる幻覚剤は「麻薬・ドラッグ」とは別であり、大昔から世界各地で、神聖な物質としてシャーマニズム、儀式とは切っても切れない縁として普及していました。(ちなみに、僕は酒もタバコもしない健康少年です・・・「トリップ」は旅行だけにしています。)

アルバート・ホフマンの著作は、現在絶版ですが「LSD 幻覚世界への旅」 A・ホッフマン著、新曜社(1984)があります。

さてさて、絵本が20冊ほど入荷いたしました。専門分野ではありませんが、現在では絶版で入手が困難な人気シリーズも中にはあります。

インディアンフルート!
2008年04月27日
久しぶりの更新です。
最近は、アルバイトの方も忙しくなかなか、店長日記まで手がまわらずでした。
先週になりますが、渋谷でポエトリー・リーディングに行ってまいりました。ゲーリー・スナイダーやアレン・ギンズバーグとも交流があり、60年代の日本の部族、反抗文化を引っ張ってきた詩人、長沢哲夫さんの公演でした。シンガーの内田ボブさんとのセッションもあり、良い夜を過ごしました。

それに影響されたわけではありませんが、現在インディアンフルートの練習をしております。ギターも数ヶ月で断念した、僕なので今回ばかりは長く続けられる楽器をと思い、手にとりました。インディアンフルートは、その名の通りアメリカのネイティブアメリカンが吹いていた笛をモチーフに作られています。通常5穴か6穴で、日本の尺八に近い音、どこか懐かしい音が出ます。カルロス・ナカイなど有名な奏者のCDも発売されています。

現在、Amazing Graceを特訓中なのですが、このインディアンフルートは、なにせ楽譜があまり無いんです・・・イーグルの音を出したければイーグルになれ!という事なんです。う~~~ん、カスタネダの世界観になってくるんです。とりあえず、ピーピー吹いて頑張っております。

話が個人的になり、すいません。5月~6月にかけては全国で古書市が数多く開催されていますので、仕入れも安定しそうです!もちろん組合、同じオンラインの古書店さんともつながりが弱い当店は細々、たんたんと商品を更新してゆきます・・・いつか、古書市にも参加したいなぁ。海外からは、ビート関連のペーパーバック、ピーター・マックス、Whole Earth Catalogなど入荷予定です。
ピーター・マックス
2008年04月07日
無事、海外からの荷も到着しまして部屋が本の山だらけになってきました。
底が抜けないか心配です・・・

先日到着した本の中に、ピーター・マックスの本があります。
ピーター・マックスはヨーロッパで生まれ上海、チベット、南アフリカ、イスラエル、そしてフランスで成長期を過ごしました。幼少の頃から幅広い文化に触れたせいか、はたまたサンフランシスコの太陽を浴びたせいか、彼の作品は色彩が鮮やかで多様性に富んでいると思います。(アートの専門家ではないので、主観です。)アメリカではウォーホルと並ぶ現代アートの巨匠です。
ビートルズのイエロー・サブマリンのデザインや70’sのサイケデリックアートの第1人者としても有名なんです。ケン・キージー、ティモシー・リアリー、トム・ウルフ、アビー・ホフマン、ジェリー・ルービン、グレイトフル・デッド、ドアーズ、クリームなど70'sのカウンター・カルチャーには欠かせない人物です。ピーター・マックスの作品も定期的に入荷いたします。

これからの予定としましては、海外からジャック・ケルアックのペーパーバック、オノ・ヨーコの「グレープフルーツ」の初版本など入荷いたします。
海外からの商品の取り寄せも可能ですので、是非ご連絡下さい。当時のビンテージ雑誌も取り寄せ可能です。
イベント告知
2008年03月18日
久しぶりの日記です。
今月中に、ビート・ジェネレーションの洋書が入荷予定です。荷が遅れているので、なかなか更新も出来ませんが、今月中にはギンズバーグのサイン詩集やロバート・フランクが表紙を撮影したヴィンテージ雑誌など入荷いたしますので、是非お楽しみに。

さてさて、突然ですが今週の土曜日22日で僕の友人がイベントを行います。
友人のDJ DA-HARAが企画したイベントです。


Day 2008 3/22(sat) Open 18:30~23:00
Entrance ¥500(1オーダー制)
Place エビス駅前バー http://www.ebisubar.jp/


PE-PE-初のOPEN MIC PARTY!!気ままにFree Live・・・

そんな方も遊びに来れば自由に演奏。決まったTime tableはありません!! それぞ
れの人達が、それぞれの表現が出来る小さな世界。

それがパーティー『PE-PE-』です。音で表現したい人達は音で表現!!

もちろんやり方は自由。写真や映像。ライブアート。SHOP。

それぞれが持つ、それぞれの色・イメージを、この空間で形にしてみませんか?
もちろん『自由』という名を基に際限無き表現トリップ。

『PE-PE-』はそんないろんな人達が集まりいろんな人達と出会える!! 皆が『楽
しさ』を求めて繋がってしまう空間まぁ、お酒でも飲みながらネ・・
トンプソン求む!
2008年03月06日
久しぶりの日記です。昨年末から、海外からビート関連の本を仕入れると言って、早くも3ヶ月・・・・ようやく入荷のメドが立ちました。
今月中旬には荷が到着してくれると思うのですが、今回も金額的なことも多々あり6冊ほどの入荷です。ケルアック、バロウズの1st Editionハードカバー、ギンズバーグのサイン本、ビートニクの機関誌といった内容です。

カウンタカルチャー、ニュー・ジャーナリズムの作家として名を馳せ、惜しくも2005年に亡くなったハンター・S・トンプソンの本を探しています。
トンプソンの邦訳本は3冊ほど出版されているのですが、全て絶版で入手出来ても高額なんです。当店でも扱いたい作家の一人ですが、なかなか仕入値と売値が合わず悩んでいます。ブローティガンと同じです・・・ふぅ~。

それでも最近、都内の古本屋で彼の「ラスベガス71」を発見し購入しました。今、読んでいます。「ラスベガス71」は、比較的市場の値段も安いので即購入でした!「ラスベガス71」はジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロで映画化された、彼の自伝でもあります。
ちなみ最近、ジョニー・デップファンになった方にはオススメしない映画です。なんでも、最高に変な映画ですから。ジョニーはトカゲのハゲだし、デル・トロはデブだし、キャメロンとクリスティーナ・リッチは可愛いし・・・多分、男性向けの映画ですね。
そうそう、ジョニー・デップの新作映画がトンプソンの「The Rum Diary」の映画化とのことです。これまた期待大です!原作本も出版されるかも!!トンプソンとはプライベートでも、仲が良かったみたいで、ジョニー・デップのトンプソン好きは有名ですよね。
海賊役も良いけど、やっぱりジョニー・デップには「ブロウ」、「ブレイブ」、「デッドマン」のように、尖った映画にもどんどん出演して欲しいです。(デル・トロ主演のゲバラの映画も待ち遠しいなぁ・・・)

話が、かなり脱線しましたが、そういうわけで、どなたかトンプソンの本もっていたら売っていただけないでしょうか?ついでに、ブローティガンの単行本も。なるべく、高く買わせていただきますので!よろしくお願いします。。。
ミトコンドリアDNA
2008年02月22日
数日前の朝日新聞に興味深い記事が掲載されていました。

ミトコンドリアDNA調査の第一人者である、篠田謙一さんが鎌倉時代の人骨を調査したというものです。今日の日本人は、古くから列島に住む縄文人と大陸から渡ってきた弥生人との混血であると考えられ、縄文人と弥生人は、文化的にも民族的にもとても差がある民族であったとされています。今回、鎌倉時代の人骨61体のミトコンドリアDNAを調査したことにより、縄文人と弥生人の融合時期が、より具体的に見え出したという内容です。鎌倉時代に関東地方に住んでいた人々のミトコンドリアDNAの特徴は現代人とほぼ同じだという結果でした。
つまり、日本という国家が形成されて数百年で縄文人という、言わばネイティブ・ジャパニーズとも考えられる民族は消滅していたことになります。


さてさて、突然ですが自分の遺伝的ルーツについて考えてみたことはありますか?
そのルーツを調べる方法として、ミトコンドリアDNAを調査する方法があります。


人類の歴史の解明に新たな世界を切り開いた、ミトコンドリアDNAというのは、文字通りミトコンドリアの中にあるDNAで、突然変異のスピードが1万年に1回と、他のDNAよりも早いのが特徴。また、受精する際に男性のミトコンドリアDNAは消滅するために、自分の母方のミトコンドリアDNAを遺伝します。つまり、自分の母の母の母の・・・と辿ると全人類は20万年前にアフリカで生まれた、たった1人の女性「イブ」に辿り着くらしいです。日本人は9人の母親から枝分かれしています。


僕自身、大学の学生時代にミトコンドリアDNAを調べたところ、Aグループというタイプで北米・中米先住民では最も多く、ユーラシア大陸では北方に限定され、朝鮮半島を渡り日本にやってきたタイプでした。だから寒いのに強いのかな・・・ちなみに日本では6%前後で、遺伝的に日本の中ではマイノリティーみたいでした。北米・中米の先住民の中には、何万年も前に僕の母の母の母の・・・・・の兄弟だった人物が今でも暮らしているんです。遠い親戚が!




ジェノグラフィック・プロジェクトに参加することで自分のルーツが調べれます。ちなみに検査結果は今のところ全て英語です。日本版ナショナル・ジオグラフィックのホームページに詳細がありますので、興味ある方は是非。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/genographic/project.shtml
THE AMERICANS
2008年02月16日
僕の好きな写真家の一人である、ロバート・フランクの「THE AMERICANS」が発売50周年を迎え、記念版が近日発刊されるそうです。Scalo版が再版されてから、現在では絶版となっています。
今回のSteidl Rev Ed版は、ロバート・フランク自らがデザインを手がけ、製作まで全ての過程に参加している点でも見逃せません。外見のデザイン的には1959年Grove press版の小ぶりなサイズに戻されるようです。もちろん、ケルアックによる序文も掲載。値段は4,000円程度で、早速Amazonで予約注文しておきました。今から手に取るのが待ち遠しい一冊です。

最近は写真集の仕入れが少ないので、少しずつですが好きな写真家を中心に仕入れていければと思っております。
Jack Kerouac
2008年01月28日
久しぶりにまとまってビート関連を入荷しました。
その中でも、「路上」の初版本、ギンズバーグの講演会の小冊子、「吠える 諏訪優評論集」はなかなか入手は難しい本だと思われます(僕の探し方が悪いだけかも・・・)

そんな中でも、僕自身に多大なる影響を与えてくれたキング・オブ・ビート、ケルアックについて少し。彼は1922年にマサチューセッツ州郊外で生まれました。両親がカナダからの移民だったために6歳まで英語をしゃべれなかったという話です。高校生時代には、アメリカン・フットボールの選手として活躍し、奨学金を得てコロンビア大学に入学するがコーチと喧嘩をし中退、その後の海軍でも反抗的態度が目立ち、除隊処分となります。47年間の短い生涯の晩年はアルコール依存症になり、波乱に満ちた人生でした。

ケルアックと言えば、「路上」、「地下街の人びと」、「ザ・ダルマ・バムズ(禅ヒッピー、ジェフィー・ライダー物語)」が有名ですが、彼の小説は全て自らの体験に基づいて書かれています。ケルアックの晩年の夢は、自分の一連の作品を自らの一家に基づいたフランス系カナダ人一家の物語「ドゥールーズ伝」として残し、自分の本棚に並べるというものでした。
しかし、発表された時系列もバラバラなため残念ながら邦訳は「路上」が描かれた1946~50年以後のケルアックの実体験に基づいた作品しか読めません。ケルアック自身、インタビューで「Maggie Cassidy」はオススメだと語っています。自身のティーン・エイジャーの頃の恋を描いてる作品・・・読みたい・・・誰か邦訳して出版してくれませんかね・・・


邦訳がされているいないに関わらず、今年はケルアックの洋書も少しずつですが入荷いたしますので、探求書がありましたら是非ご連絡下さい。・・・書いている最中になんと「路上」の初版本を購入して下さった方がいました。みんな「路上」大好きなんだな~
ミサキ発見!
2008年01月22日
最近読んだオススメの本を定期的に紹介したいと思います。ようするに日記のネタ切れです・・・・

いきなりですが、自然との人間の共生、思想、宗教的な祭り、呪術的な文化、太陽信仰などはインディアンと縄文時代、世界中の古代信仰で共通しているんですよね。大学時代の卒論も自分の「ミトコンドリアDNA」で自分の母方のルーツを調べ、アイデンティティーを考えるなんてのをテーマにしました。前置き話はさておき、1冊目は今更なんですが数年前に人気だった、「アースダイバー/中沢新一/講談社」です。

大まかな内容としては、今よりも2~3度平均気温が高かった縄文時代の東京はリアス式海岸のように、かなり入り組んだ地形でした。縄文人は古代信仰の中でミサキ(岬)と呼ばれる高台を霊的な場として考え信仰していたそうです。当時、その高台の周りは、川や入り組んだ海に囲まれていました。そして1万年を経て、そのミサキの多くは現在、稲荷や神社として祭られている場がほとんどという話でした。知らずのうちに人は縄文時代の記憶と対話し、都市を設計していたそう。

そういえば、半年ほど前に近所で縄文土器が発見されました。そこは現在も流れる川沿いに面しており、高台になっている場所です。その土器の発見された場所の隣は、昔からある小さな稲荷が祭っていました。幼い頃から、住宅街のはずれに、こんな場所があるのか不思議に思っていたのが、この本により解決しました。20年近く毎日通り過ごしてきた、家の周りにも縄文人の聖地「ミサキ」があったんです。

付属している縄文海進期のアースダイビングマップを片手に東京を散歩してみると、はるか1万年を遡り、失われた記憶の旅へ。お暇な時間にでも、アースダイビングしてみてはいかがでしょうか?

本厄、年男です。
2008年01月07日
昨年度は約250人のお客様と出会い、商品を購入していただけました。昨年3月に大学を卒業し、始めた仕事ですが段々とカタチになってきている・・・と良いのですが。
お客様の中には、度々購入していただけたり、到着後に嬉しいメールをいただいたりしました。その度に、自分の選んだ道は間違ってなかったと信じることが出来ました。昨年度、僕の選んだ本を手にとっていただきありがとうございました。

さて先日、今年初めての出張買取に行ってまいりました。雑誌「Free&Easy」のバックナンバーを中心にウィリアム・バロウズの著作や「Mods!」など25冊程度を買い取らせていただきました。

今年は海外からビート文学を中心に仕入れを定期的に行う予定です。探求書依頼や買取依頼がありましたら是非ご連絡を下さい。

今年も当店にとって、そして皆様にとって良い1年になりますように!遅ればせながら新年の挨拶の代わりに・・・
VIVA LA REVOLUTION
2007年12月29日
ご注文は24時間年中無休、商品発送も元旦を除き、休まず行います!

この度、新しいカテゴリーを作りました。
新しいViva La Revolution!!というカテゴリーには、ゲバラ、カストロ、レジス・ドブレ、アビー・ホフマン、ジェリー・ルービンといった様々な革命にまつわる書籍を集めました。あんまり左寄り過ぎな本は扱いません。来年以降はこのカテゴリーに、キング牧師、マルコムX、ブラック・パンサー、マーカス・ガーベイといった黒人解放運動(黒人解放革命)関連の書籍も集めてゆこうと思っております!カウンター・カルチャーとも共通したカテゴリーになりますが・・・カウンター・カルチャーにはブコウスキー、ブローティガン、トム・ウルフ、テリー・サザーン、ノーマン・メイラーなどを扱います。

その第一弾として一冊ですが、チェ・ゲバラの「ゲバラ日記」初版本を入荷しました。ゲバラの死後40周年にあたる今年は、キューバでも盛大なイベントが行われ、NHKでもゲバラやカストロ特集も頻繁に放映されています。この「ゲバラ日記」はコンゴの後に彼がゲリラ活動を行ったボリビアでの日記で、死の数日前までのゲバラを追うことが出来ます。想像よりも、はるかに過酷なゲリラ活動やゲバラの弱気な一面も垣間見れ、赤いキリストとも称された伝説の革命家の生の人間らしさを感じることが出来ます。
最後まで生きる希望を捨てず、革命家であり続けた人物、エルネスト・チェ・ゲバラ。「VIVA LA CHE!! VIVA LA REVOLUTION!!」

このカテゴリーに当てはまりそうな書籍をお持ちでしたら是非ご連絡下さい。古いゲバラの関連書籍は高価買取いたします。




ロバート・フランク
2007年12月15日
先日、ロバート・フランクの写真集を入荷しましたので彼について少し…

ロバート・フランクはスイスのチューリッヒ生まれで、23歳の時にアメリカに移民してきます。55年~56年にかけて、外国人として初めてグッケンハイム財団の奨学金を得て、アメリカ各地を放浪し、国民の生の姿を撮影します。当時のアメリカは黄金の50年代で、国民が自国の夢の姿に酔いしれていた時期でもあります。しかし、フランクが撮影したありのままのアメリカの写真は、国民が幻想していた夢のイメージとはかけ離れていたため、反アメリカ的だと酷評されてしまいます。
58年にパリの出版社から、翌年にはようやくアメリカから出版され、現在では現代写真のルーツとされ、現在でも売れ続ける写真集のバイブル的存在になりました。

今回入荷した1969年Grossman版のみ、巻末に『Pull My Daisy』『Me and My Brother』等の映画スチル写真を収録、他の版よりも濃紺のコントラストが強いのが特徴でもあります。

彼の写真は一枚、一枚瞬間の景色が切り取られ、瞬間が流れ、まるでロードムービーを眺めているようです。そして、ケルアックがフランクに寄せた序文でこんな事を言っています・・・「あんたは、いい目をしているよ。」と

BEAT BOOKS
2007年12月06日
ケルアックの「路上」の新訳本が発売され様々な雑誌やメディアでビート・ジェネレーションが特集されています。
今回、ビートの総本山であるCity Lights Booksをはじめ、アメリカから貴重なペーパーバックを入荷しました。ジャック・ケルアックの50年代プリントやギンズバーグ、ゲーリー・スナイダーの直筆署名本など。

ドラッグ、スピード、ジャズ、セックス、実存主義、東洋神秘主義、禅的瞑想、管理されている社会に適応されたくない全ての人々へ、ビートの精神は今でも受け継がれています。ケルアック、ギンズバーグ、バロウズ、スナイダー、彼らがいなければ、ディランもジャニスもジム・モリスンも存在しなかったのです。

定期的にペーパーバックや直筆署名本など入荷予定です。
次回はCity Lights Booksのオリジナルトートバックを入荷しようか検討中です。
ビートニクに関わらず、署名本などの探求書がありましたら是非ご連絡下さい。
古本道
2007年11月27日
最近はホームページから直接本の注文も入るようになり、海外から本を仕入れる機会も何度かありました。年末に向けて、ビートジェネレーションのペーパーバックも何冊か入荷検討中です。探求書がある方、是非ご連絡下さい!探します!

と、日記も書くネタが少なくなったので僕なりの古本の魅力について少し・・・読んでくれる方も少ないですし。

古本市などに出向くと、意外と書き込みのある本に目が留まるようになりました。気になって読んでみると、書き込みも多種多様で前購入者の署名や日付、時には自作の詩なんて事もしばしば。個人的に買う本に関しては、あまりにも汚い古本を除き、線引きされている古本は好きで、その箇所に線引きをした前読者の思いも感じれるためです。また、線引きには必ずと言っていいほどに、人柄が出ているんです。大胆な波線マジック(50代のオジサンと予測)から、明らかに定規を使い、控えめな薄い鉛筆線(20代の綺麗な女性だと嬉しい)まで。

人の手に渡り、廻り回って自分の手元に辿りついた1冊。人の手に渡った分だけ、その人そのひとの思いや物語が詰まっているように思えてくるのです。
さ~て、読みかけのこの本に僕はどんな物語を吹き込んでみようかな!
ノーマン・メイラー
2007年11月11日
昨日、ノーマン・メイラー氏がお亡くなりになりました。彼はピュリツァー賞を2度受賞、全米図書賞も受賞するなど米文学界の重鎮とも言える作家でした。

1945年以降に進駐軍の一員として千葉の銚子やいわき市に滞在。25歳で発表した代表作「死者と裸者」は太平洋戦争の従軍体験を基に執筆。その後は、67年に「なぜぼくらはヴェトナムへ行くのか?」を発表。ベトナム戦争を痛烈に反対しました。

また、メイラーは「僕自身のための広告」という本のなかで「ヒップ」と「スクエア」という概念について論じ、その概念は「ヒッピー」という言葉を生みました。つまり「ヒップなスター」で「ヒッピー」という単語へ。
「ヒップ」とは物事を柔軟に考えるクールでスマートな人のことで、「スクエア」とは「○○は○○であらねばならぬ」と物事を断定的にとらえてしまう人のこと。若者文化、開放的、革新的、反体制的でいる人物こそが「真のビートニク」であり「ヒップ」な人物であると論じました。

路上から変化し、生み出されるカウンター・カルチャーを敏感に感じ、世に広めただけではなく、自らも太平洋戦争に従軍し、ベトナム戦争、9・11、アフガン戦争、イラク戦争を痛烈に反対し、争いを続ける米社会、そして人間の歪んだ理念と心理を暴き続けた人物でもありました。

ご冥福をお祈りします・・・